こんにちは、ニーチェです。
今日は初めての読書レビューということで、
【明るい夜に出かけて】という小説について、ネタバレなしで感想を書いていきたいと思います。
この本について

基本情報
タイトル | 明るい夜に出かけて |
作者 | 佐藤 多住子 |
出版社 | 新潮社 |
発売日 | 2016.9.21 |
ページ数 | 284ページ |
受賞 | 第30回山本周五郎賞 |
あらすじ
人間関係のトラブルがきっかけで逃げるように大学を休学し、金沢八景のコンビニエンスストアで夜勤のアルバイトをしながら独り暮らしを始めた富山は、ラジオの深夜放送を聞くことが唯一の趣味だった。
ある日、富山がいつものようにレジ打ちをしていると、客の少女が持っているリュックサックに『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』で優秀なネタを投稿したリスナーにだけ贈られるノベルティの缶バッジ「カンバーバッヂ」が2個ついていることに気が付く。富山が思わず声を掛けると、少女は番組の常連ハガキ職人「虹色ギャランドゥ」だった。
それ以来「虹色ギャランドゥ」こと佐古田は、富山とラジオの話をするため、毎日のように深夜のコンビニへ来店するようになる。佐古田やアルバイト仲間の鹿沢、高校時代からの友人・永川らとの交流を通じて、富山は少しずつ周囲に心を開き、過去のトラウマや自分の将来と向き合っていく。
感想
とにかく面白かったです。
シンプルな感想ですが、単純にストーリーが面白く世界観にどんどん引き込まれていきます。
また、展開が早く、文体も軽く、スピード感があるので読みやすかったです。
僕自身、読みだしたら止まらなくなり、徹夜で読み込んでしまいました(笑)
主人公は大学を休学している青年で、彼の葛藤や周りの個性豊かな仲間とのやり取りにメチャクチャ青春を感じました。
僕も大学に行っていたら、、、こんな、、、青春を、、、
そういった意味でもいろんな人に読んでもらいたいと思える小説でした!
この作品を語るうえで外せないのがアルコ&ピース!
今は映画に出たり、ドラマに出たり、冠番組を持ったり、社長になったりと、、、w
まぁ様々な舞台で活躍していますが、彼らが今ほど知名度がなかった時にやっていたアルコ&ピースのオールナイトニッポンが物語に登場します。
しかもメチャクチャ重要なポジションでw
アルピーの番組を通じて仲間ができたり、この番組との関わりの中で話が展開していくのがメチャクチャ面白いんですよ!
僕はラジオリスナーを数年間やっていますが、この本には心から共感できて、この本を読んでからはすっかりアルピーフリークですw
なにより作者のラジオ愛、アルコ&ピース愛がメチャクチャ伝わってきましたw
好きな表現
この作品ではオシャレで読んでいてラジオを聴きたくなるような素敵な表現がたくさんありました。
その中から特に気に入ったものを一つだけ紹介します。
イヤホンから耳に落ちてくる、平子と酒井の声は近い。同じ部屋にいるんじゃないかってくらい近い。この謎の距離感こそが、ラジオの生放送だ。テレビじゃ絶対にない。不特定多数のリスナーが聴いているのにアルピーと俺と三人でいるみたいな錯覚。
メチャクチャいい表現ですよね?!
これはラジオとリスナーとの謎の距離感、
遠いのにどこか近いような、
曖昧で輪郭がぼやけているのに実態としてとらえられる、
幻想に近い不思議な感覚を端的に表現した、素晴らしい文ですよね!(長い、説明下手w)
こんな感じの淡くオシャレな表現がたくさん登場します。
こんな人に読んでほしい!
- 特に、深夜ラジオが好きな人。
- 軽めの小説を読みたい人。
- 青春を感じたい人。
一記事では足りないくらい、この小説には深夜ラジオの魅力、そしてアルピーの魅力が詰まっています。
気になった方がいましたら是非読んでいただけると幸いです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
初めての読書レビューだったので、至らない点がありましたでしょうが、温かい目で見守ってくださりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また次回も何卒。
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